BRM517 ついに・・・

びゅーん!
精神的にかなりダメージを与えた住川から本陣までの道を、今度は下っていきます。
下りでもペダリングです。とにかく2時までに通過チェックポイントに着くのだ・・・

途中、私よりも遅くPC3を目指す数人とすれ違います。
本陣の地下道から数名が登ってきました。
「がんばれー!クローズ時間に間に合うぞぉー!」
そういいながら左折しましたが声は届いたのかな・・・


丹原を今度は右折。
信号がなかなか変わらず、イライラします。
ようやく変わって県道55号線をひたすら岩出へと目指していきます。

直ぐに、変調に気づきました。
「腰がずいぶん楽になってる・・・」
単純にひんやりしているだけなのですが、効果はあったようです。


BAK301の時、この道は私に試練を与えました。
ずっと55号線であるために、自作キューシートボックスは少しも前に進みません。
ようやくポイントに来ても、次のポイントまで10キロ近くあったりします。
お尻が痛かったのと、肩が痛かったことでノロノロと進んでいくしか無い道のりでした。

でも、今回は違いましたねぇ。
やっぱり上ハンドルしか持てないほど体は疲れきってましたが、脚はしっかりと動きます。
時々、たちこぎをしながらストレッチをする必要はありますが、それでも時速20キロ以上をキープできています。

常に道沿いに民家があることも安心材料になり、ウキウキしながら進んでいきました。
本当に「ウキウキ」って表現がぴったりくる感じなんですよ。これが・・・



学文路から九度山に向かう途中で2人の方が合流。
吊橋の2人だったのかどうなのかわからないです。

ただ、途中からは引いてもらって本当に楽することができました。
残念ながら高島まで行くまでの間にちぎれてしまいましたが、10キロ近く引いてもらっていたと思います。



丸栖ではちょっとしたアクシデントが・・・
久しぶりの信号待ちとなり、「絶対腰を伸ばす」って決めていたのに、一匹の野良犬が近寄ってきます。
「来るな!来るな!来るな! 犬大嫌い、犬大嫌い、犬怖い・・・・」



こう言う時って何故か近寄ってくるんですよね(T^T)
せっかくの信号待ちなのに自転車から降りることもできず、逃げ回っていました。




日付が変わって1時30分過ぎ・・・通過チェックポイントに到着です。



ぐふっ!ぐふっ!ぐふっ!ぐふっ!ぐふっ!ぐふっ!
嬉しくて仕方なかったです。



間に合った!もう絶対大丈夫だ!

ここでもランチパックを探しましたが売り切れ。
コーラを飲んで、飲料を追加をしていました。

ここでもにしやすさんが迎えてくださり、しばらくして出発されてました。
BAK301でもご一緒したSさんはお腹の調子が悪いみたいで、ほとんど食事をせずにここまで来られたみたいです。
お茶漬けを買われて食べられてましたが、残念ながら完食できなかったようで、「もう少し休んでから行く」とのことでしたので、私は1時50分ごろ、1人で最後の雄ノ山峠を目指して出発しました。



雄ノ山峠ですが、押す気満満です(爆)
「間に合うのだから押す!」「間に合わなければ乗る!」なんだかヘンな信念を持ってました(笑)

でも、登り始めると頑張ってしまいますね。最初のヘアピンを抜け、2つ目の直前で降りて少しだけ押すことになりました。








雄ノ山峠の頂上で自転車を降りて振り返りました。
何だか車が後から来た気がしたんですよね。


でも、来てません。


振り返って登ってきた道を見た瞬間に、今までの道のりが突然に思い出されて
急にセンチメンタルな気持ちになりました。
「よく頑張ったよ。俺・・・ 絶対無理だと思ってたもんなぁ・・・・」


そして顔を下りの方角に向けた瞬間、
「おっしゃぁああああああああああ!」と叫びながら降りていきました。








3時30分ごろ、ようやくこの一言が言えました。





「ただいま!」



(おわり)