BRM517 PC3まで

さて、PC2を出発。
スタートして直ぐトンネルに入ります。
その時に気づきました。「サングラスの色、クリアにしてへんやん」
これから夜になるのに、オレンジでは駄目です。琵琶湖まで自走した帰りにオレンジでは全く駄目なことを勉強してました。
トンネル手前でストップし、付け替えます。
その時に京都からこられたKさん(だと思う)が私をパスされていきました。


途中、サルが出現。山道を登りながら近くの木の上で「ウキィ!キキィ!」と2匹で鳴いているのを聞いて危険に思います。
結構な斜度だったのに必死になって登りました。それでまた腰にダメージが蓄積(苦笑)



そう言えば道中で狸3匹と猿2匹、犬2匹と遭遇しました。後一匹、得体の知れない動物が足元間近の草むらでガサガサ動いてびっくりしました。
軽い落石も引牛峠ではありました。5センチぐらいの石が上から落ちてきて自転車の1メートルほど前に転がっただけでしたが、疲れているのもあってかなりビビりました。


さて、この辺りでは十津川沿いをずっと下っていく感覚です。時々登りがあって腹が立つのですが、それでも総じて下り基調です。
「日が暮れるな!日が暮れるな!日が暮れるな!せめて人里に入るまで日が暮れるな!」
絶対にかなわぬ願いを込めながら必死になってペダルを回します。

日が暮れるとあまりの暗さに恐怖が増していきます。
歌でも歌ってごまかそうと思っても思いついたのが何故かユーミンの「翳りゆく部屋」(爆)


♪どんなぁ〜人生がぁ〜愛をとぉざけぇたのぉお〜♪
♪輝きはぁ〜 戻らぁあないぃいい〜♪
♪私がぁ 今死んでもぉおおおお〜♪






違うやーーーーーーーーーーーーーん!
死んだら怖いやーーーーーーーーーん!



1人突っ込みを入れながら走っていると、京都のKさんに追いつきました。
っていうか私が近づいたのに気づいてスピード落としてくれたのかな・・・

ちょうど谷瀬の吊橋への分岐点。

「もう暗いので一緒にいきませんか?」
てっきり疲れてらっしゃると思ったのでお声がけしたのですが、後で色々なブログ見ていると600キロも走ったことのある猛者でした(^^;
「いいですよ」と言ってくださったので「少しだけストレッチさせて下さい」とお願いして休憩していると、分岐した坂から2台の自転車が降りてきます。
PC2で私よりも少し前に出発された2人組でした。吊橋を見てきたらしい・・・
「この時間に余裕が無い中ですごい!」と思ったのと、同時に「こんな暗闇やのに見える訳ないやん・・・」と心の中で突っ込んだのは内緒です(笑)

4人で出発しましたが、やっぱり私は遅れていきます。あまりに腰が痛く、自転車に乗りながらも必死になって腰を伸ばすために立ち漕ぎでストレッチをしたりしてる間に、また1人になってしまいました。

Kさんは一度待ってくださっていたのですが、「このままだとPC3に時間間に合わないかも・・・」と思うようになって
「遠慮せず、先に行ってください。私遅いので申し訳ありませんでした」
と謝りました。Kさんはそれを聞いて先に進まれました。

でも、幸いかな、この辺りでは夜間走行も慣れてきてました。怖さが影を潜めて、「何でも来いやぁあ!」って感じ(笑)
がさごぞ音がしても平気になってました(笑)

しばらく行くと自動販売機が並んで明るくなっている所がありました。そこで吊橋の二人組みが休憩していたので私も合流です。
もう、自転車を立てかける余裕もなく、そのまま地面に倒れこませてしまいました。もうストレッチをしても腰が伸びません。
へたり込んでいると、スタッフのM上さんが到着。更にウレシイことににしやすさんも到着されました。にしやすさんはPC2でかなり疲れてらっしゃったし、この暗闇だとDNFされたかなぁと思ってましたので再開できて嬉しかったですねぇw


M上さんは「ここまでくれば坂はほとんど無い」と言ってくれてます。
PC2でご一緒したSさんは「天辻峠が忍阪っぽくてしんどいけどそれさえクリアすれば後は雄ノ山だけだ」とおっしゃってましたので、「これまでの道のりで忍阪っつぽいとこあったかな? もぉわかんねぇや!」と自暴自棄に近い状態になりながら、スタートしました








「う"・ぞ・づ・ぎ・ぃ・い・い・ぃ・い!!!!!!!!!!」







天辻峠です。まっすぐに坂が続きます。
腰が「ピキッ!」っていいました。「グギィッ!」だったかもしれない・・・
心が折れて自転車を降りて押し始めました。
そこへ一台の車が追い抜きざまに「がんばれー!」と声を掛けてくれます。
PC2のスタッフの方々でした。
「はぁーぃ!がんばりますぅうう!」精一杯応えました。






でもね・・・・・






しばらくするとそのエンジン音がななめ右上からどんどん近づいて聞こえてくるですよ(T^T)
その音のほうを見上げると車のライトが見え、登っていきます・・・






orz..................ヘアピンかぃ.................







最初のヘアピンの途中から再度乗り始めてもう一度ヘアピンカーブが。
乗り切ると、






どーーーーーーーーーーーーーーーーーん!
まっすぐな坂です。(確かに忍阪やん・・・・)






がんばって、上り始めましたが100メートルほど登ったところで、足を着きました。
もう自転車を押す時にも激痛が走ります。
当然みんなは登って遠い彼方へ行ってしまいました。




なんとかかんとか道の駅までたどり着くとM上さんが残ってくださってました。「こういう時は横になって腰を伸ばしたほうが良い。ここからPC3まで1時間30分。22時までだったら横になれる」




横になることにしました。
腰が伸びます。何しろ前日寝てないので横になっただけで目が回ります。















どれくらい横になったんでしょうか?
意識があったような、無かったような・・・
何人か私の後に到着されたような気もしますし、よくわかりません。




再び立ち上がった時に腰痛はかなりマシになってました。ただ、気力をかなり失っていて、M上さんに「もしPC3でDNFしたらスタッフの方にりんくうまで連れて行ってもらえるのでしょうか?」と尋ねました。「さっきスタッフの車が行ったから多分無理。とりあえずPC3までがんばった方が良い」と励まされました。
「23時30分までに着けば、ゴールまでも間に合うよ」


時間を見ると21時30分過ぎです。がんばってみようと再度出発してみることにしました。
出発して直ぐに坂が終わり、下りです。必死になって降りていきました。スピードもできるかぎり上げるつもりで。
ずっと山の中なんですが、途中から道路標識が出るようになりました。(左に行けば168号線、右にいけば425号線みたいなやつね)
それだけで都会に戻ってきた気になって滅茶苦茶うれしかったです。

何とか丹原にたどり着き、本陣から住川東を目指します。
「次のPCはコンビニだから、たぶんシップとかあるぞ!それを買って腰にはりまくってやる!」その思いだけです。
でも、住川東って本陣から遠いですねぇ・・・信号がある度に「PCか!」って思うのですが、違います。


「通り過ぎて無いやろな・・・・」
不安に思っていると参加者が本陣に向けて下ってきているので安心します。

何とか22時40分すぎにPC3へ到着。
実は、本陣からPC3までが精神的には一番ダメージが大きかった区間でした。


PC3ではにしやすさんもSさんも京都のKさんもいらっしゃいました。
Kさんは「ごめんね」とおっしゃってくださいましたがとんでもないです。こちらこそ助かりました。

疲れきっていて周りが全く見えないままにコンビニに入り、シップを探します。
店員に聞いて、あったのが「熱さましーと」みたいなやつ・・・・
無いよりマシって思って購入。
それと無償に山崎製パン ランチパック たまごサラダが食べたかったので探すとコレも売り切れ。
普通のたまごサンドを買って店を出ました。 


出たところでにしやすさんとSさんが出発。
ちゃんとお見送りができたのかも記憶がないです。
とにかく焦って腰に「熱さましーと」を貼り、たまごサンドを口にほおばりました。


通過チェックをなんとか2時までに着きたい。BAK301の時に雄ノ山峠を最初から歩いて2時間かかった。だから2時に到着すれば私の勝ちだ・・・

何故かずっとそう思ってました。DNFする気はいつの間にか無くなってましたね。

多分22時50分ごろ。PC3を「もう少しがんばります」とスタッフの方に言ってから出発したと思います。


つづく・・・


(次回予告)「熱さましーと」は偉大だ!